【神戸市兵庫区】ご存じですか?ビリケンさんと言えば『通天閣』ですが「日本最古」のビリケンさんが、実は兵庫区にある説。
とがった頭に吊り上がった目が特徴で、子供の姿をした幸運の神の像『ビリケン(Billiken)』さま。足の裏を撫でると、ご利益があるといわれています。
日本で一番有名な、大阪の「通天閣」のシンボルとも言える「ビリケン像」には、連日多くの観光客らが訪れているようです。
そもそも、『ビリケン』とは?
実は米国生まれだそうです。
諸説あるそうですが、その昔、米国の有名彫刻家が「夢の中で見た神様」をモデルにし、創作したのが始まりと言われているそうです。
その当時の大統領、「ウィリアム・ハワード・タフト」の愛称が『ビリー』だったそうで、小さいを表す接尾語「~ken」をつけてそこから名づけられたといわれているようです。
幸運の像として世界に広まり、日本では明治時代の終わりごろから輸入されたようです。
1912年、大阪は新世界にあった遊園地「ルナパーク」がオープン。
「ルナパーク」内にある「ビリケン堂」の中に、当時流行していた「初代ビリケン像」が置かれていて名物となったそうです。
その後1923年に「ルナパーク」は閉鎖、「ビリケン像」は行方不明に。
戦後、「2代目ビリケン像」が再生され、現在の通天閣にある「ビリケン像」は2012年、通天閣100周年に合わせリニューアルされた「3代目ビリケン像」だそうです。
ショッピングモール「神戸ハーバーランドumie」から南へ徒歩約12分。場所は「兵庫区の東出町」、閑静な住宅街の中にある…
商売繁盛と縁結びの神『松尾稲荷神社』
旧湊川の西の堤に700年以上も前からお祀りされていると言われている、神戸随一の稲荷社です。
なんとここに、戦前の大正初期に作られたといわれている『日本最古』の『ビリケン像』があるのです。
額が下にあることが珍しく感じました。
境内を進むと赤いガラス玉がはめ込まれた「一眼成就の碑」がありました。
もともと伊勢神宮を遠くこの場所より碑を通して拝むための遥拝碑だったそう。この赤く丸いガラスが目のように見えることから、一眼(一願)成就にご利益があるとされたそうですよ♪
こちらにも小さな「ビリケン像」がありました(^^)/
「松尾稲荷神社」の本殿へ向かいます。
すると…。
驚きの提灯の数…! 圧倒的です。
取材時は白の提灯でしたが、毎年1年ごとに「赤と白」の提灯が入れ替えられているそうですヨ♪
境内には大小合わせて約350灯の提灯があるそうです。これは見ものです(^^)/
奥に進むと、本殿廻りを囲むように鎮座する末社群。江戸時代後期、当時の村内に点在していた神祠をこちらの社に集約したそうです。こちらも驚きで、言葉にできないような時の流れを感じました。
さらに奥へ進むと…
日本最古と言われている「ビリケン像」が(^^♪
一般的な「ビリケン像」と少し違った、何とも言えない表情ですね(^^♪
大正の初め頃、神戸に寄港したアメリカ人の水兵がいたそうです。その水兵によってもたらされた「ビリケン」を見た元町にある洋食店の主人が真似て作られたそう。
服を着ていたので、公式ホームページで確認したところ、木製の「ビリケン像」で、全体に朱の漆を塗り、米俵に腰をおろし、右手に打ち出の小づち、左手に瑞玉を持っていて、背中に大判を背負っている、まさに「全身が福のかたまり」のような坐像のようです♪
人で賑わう神戸のショッピングモールから近いところに、『日本最古』と言われている「福の神・ビリケンさま」があったことには驚きです(^^♪
『松尾稲荷神社』の場所はこちら