【神戸市兵庫区】まもなく築100年。戦災、震災くぐり抜けたレトロ建築「旧岡方倶楽部」。今春の改修工事前に一般公開中です!
兵庫区本町にある国登録有形文化財である「旧岡方俱楽部」は神戸大空襲や阪神・淡路大震災をくぐり抜けたレトロ建築が目を引く洋館です。
こちら今春に改修工事が予定されており、2025年度中に「(仮称)神戸市歴史公文書館」として生まれ変わることとなっています。すでにこのような案内も出ていました。まもなく築100年となる現在の姿を多くの方に観ていただこうと、「よみがえる兵庫津連絡協議会」が中心となり、2024年3月20日(水)~24日(日)一般公開がされています。旧岡方俱楽部は1927年に「兵庫商人」の社交場として開かれたそうです。当時岡方は海運・陸運の要所として、大変栄えたと言われています。そもそも「岡方」とは、江戸時代に大阪の奉公所が兵庫津を管轄するために「南浜」、「北浜」と共に行政区分した名称だそうです。石造りの建物、中も重厚感のある趣です。古典様式とアール・デコの混合したたたずまいは、まさに神戸らしさ。中央区の旧居留地の建物と似ているように感じます。二階では懐かしい写真のパネル展示がされています。横書きの文字が右から書いてあったり、路面電車の写真も!地元のご年配の方々でしょうか。「なつかしい!」という歓声が聞こえてきました。三階では入口にも案内があった通り、13時半より日替わりの特別講演会が行われていました。初日の20日のお題は【兵庫津ミュージアム学芸員がかたる江戸時代の「岡方」】です。兵庫津の歴史背景から当時の住民の暮らしぶりなど、50人以上の方が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。ちなみに兵庫津住民の職業別割合ですが、船乗りこと、水主(かこ)が一番多かったそうです。確かに、近くには「北前船水揚げ地」跡があります。今後、3月21日(木):「建築史から見た岡方倶楽部」、3月22日(金):一般参加の神戸学院大学公開ゼミ、3月23日(土):ゲストを招いて兵庫津再生についての車座討論会、3月24日(日):今後の岡方俱楽部の在り方についての車座会議、が予定されています。
まさに兵庫津の歴史である「旧岡方俱楽部」には地元の熱い思いが結集しています。兵庫津のランドマークとして新しく生まれ変わる「旧岡方俱楽部」も楽しみです!
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