【神戸市長田区】毎年8月23日は「地蔵盆」。神戸市内でも特に地蔵盆がさかんな長田区。そのワケをご存知ですか?

長田区民のみなさまなら「地蔵盆」をご存じない方はおそらくいらっしゃらないのではないでしょうか。

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画像はイメージ

「地蔵盆」とは、夏休みの終わりがそろそろ見えてくる頃、子どもたちが近所のお地蔵さんの祠(ほこら)をお参りして、お菓子などをいただく習わしです。地蔵盆の開催日は8月23日(場所によっては24日も)と決まっており、7か所お参りすると無病息災のご利益があるとされています。2024.8長田区地蔵盆2特に関西地方に多く見受けられる「地蔵盆」ですが、とりわけ長田区内には盛大に「地蔵盆」が行われ続けている場所が多いようです。長田区役所の調べによると、区内のお地蔵さんの数は200体以上あり、特に新長田など長田区南部地域に多く存在しています。2024.8長田区地蔵盆5

なぜなのでしょうか?それには長田区の歴史が深く関係しているようです。

昔の神戸市周辺の海岸部では様々な産業が発展しており、その一つがゴム工場でした。中でも靴産業が発展していき、それに伴い地方や外国からの労働者たちの住む場所として、長屋が増えていきました。しかし当時の長屋は衛生面が良くないことから、子どもたちが亡くなってしまうことも多かったそうです。その供養としてお地蔵さんがたてられ、戦争での空襲被害が少なかった長田区は、当時の風習とともにお地蔵さんが残ったそうです。  
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長田区内で何件かの「地蔵盆」の案内を見かけました。それでも以前と比べると、「地蔵盆」を開催している場所が少なくなったという声が聞こえて来ます。お近くで「地蔵盆」の準備を見かけられたら、日が少し落ち着く夕方時、お線香をもってお地蔵さんのお参りに行かれてみてはいかがでしょうか。2024.8長田区地蔵盆4
また長田区から神戸常盤大学と協働で、地蔵盆文化の調査・継承プロジェクトを開始すると発表がありました。言わずもがな、「地蔵盆」は子どもたちの健やかな成長と安全を祈願し、地域のコミュニティ作りにも役立っていくものです。古き良き風習がまた一つ後世に伝わることを願わずにはいられません。
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モチャコ

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