【神戸市長田区】元祖そばめしの味を守り続けて68年!新長田の老舗「お好み焼 青森」を訪ねてみた
神戸市長田区、新長田合同庁舎から少し東へ進んだ一角に、地元で知らぬ人はいないと言われるお好み焼きの名店「お好み焼 青森」があります。1957年創業、68年もの歴史を誇るこのお店は、長田のソウルフード「そばめし」発祥の店として、全国からファンが訪れるほどの人気を誇ります。
店内にはテーブル席が3卓、そしてL字型の鉄板カウンターには椅子が8脚並び、厨房と客席が近く、鉄板越しに店主の華麗なコテさばきが楽しめるのも魅力。
訪問したのは平日夜8時過ぎだったにもかかわらず、店内はほぼ満席という人気ぶりでした。ずらりと並ぶメニューに目移りするところではありますが…看板メニュー「すじそばめし」をまずは注文。焼きそばと白ごはんを鉄板の上で絶妙に混ぜ合わせ、甘辛いイカリソースで仕上げるこの一品は、まさに長田グルメの代表格。
キャベツと牛すじも加わり、香ばしさと食感、そしてコクのある味わいが特徴です。熱々の鉄板で仕上げられる様子を目の前で見ることができるのも楽しみのひとつ。
焼き上がったそばめしは、店主が食べやすいようにコテで取り分けて提供してくれるという、さりげない心遣いも嬉しいポイントです。
もう一品、ぜひ味わいたいのが「かすすじ焼き」。これは、牛の小腸をカリカリに揚げた「油かす」と、甘辛く煮込んだ「牛すじ(ぼっかけ)」をたっぷりと使ったお好み焼きです。油かすの香ばしさと、ぼっかけの旨味が絶妙にマッチし、外はパリッと、中はふわふわに仕上がる理想的な焼き加減。
味付けは甘口・辛口のソースが選べるほか、青のりや味の素などをお好みでプラス。シンプルな素材の組み合わせでありながら、一度食べたらクセになる味わいです。ちなみに青森の「ぼっかけ」は、牛すじをミンチにし、こんにゃくと一緒に煮込んだもので、あえて味付けを控えめにすることで、お好み焼き全体のバランスが取れるよう工夫されているそうです。
このお店を切り盛りしているのは、お母さんと息子さんの親子二人。長田のまちと共に歩んできた「青森」は、時代が変わっても変わらぬ味と雰囲気で、多くの人に愛され続けています。
新長田を訪れる際には、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!
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